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人文学類シンポジウムブックレット『「古典」は誰のものか』を刊行しました!

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 人文学類では、第5回金沢大学人文学類シンポジウムブックレット『「古典」は誰のものか ―比較文学の視点から―』を刊行いたしました。

 本書は、2012年12月15日に金沢大学サテライト・プラザで開催された、第5回金沢大学人間社会学域人文学類シンポジウム「「古典」は誰のものか ―比較文学の視点から―」での講演・発表内容を再現するとともに、当日の共同討議の成果も踏まえて改めてまとめたものです。

 11月1日が「古典の日」に制定されたこの年、人文学類で日本文学・中国文学・ドイツ文学・フランス文学の教育と研究に携わる教員たちが、それぞれの専門領域で「古典」のもつ意味や役割、その範囲などについて検討するシンポジウムの開催を企画しました。当日は、東北大学大学院で比較文化論を講じる坂巻康司氏をお招きし、さらに多くの来場者も交えて、あまたある文学作品のなかから「古典」が認知・認証されるメカニズムについて討議しました。

 本シンポジウムが企画された契機のひとつとして、2012年度より本学大学院人間社会環境研究科において、学際総合型プログラム「比較文学」がスタートしたことが挙げられます。そして「比較文学基礎論」の授業を日本文学・中国文学・英米文学・ドイツ文学・フランス文学の各教員が分担したことで、私たちは世界各地の文学を比較研究するという視点を共有するにいたりました。本シンポジウムおよび本書の刊行を通じて、新しい共同研究の可能性と方向性を見いだせたのではないか、と自負しています。

 文学研究を志す高校生・大学生、さらには広く文学に関心のある一般の方々にも本書をご覧いただき、本学で行なわれている(比較)文学研究とはどのようなものなのか、ご理解いただければと存じます。

 すでに北陸地方の公共図書館を中心に寄贈をすすめてまいりましたが、学類案内と共に各高等学校へ、また大学見学・オープンキャンパスなどで人文学類の関係研究室を訪れてくださった見学者のうち、希望される方へ進呈する予定です。ぜひお気軽に手にとってご覧ください。

書誌情報


一戸渉・佐藤文彦編
第5回金沢大学人文学類シンポジウムブックレット
『「古典」は誰のものか―比較文学の視点から―』
 発行年月日:2013年2月28日
 サイズ・ページ数:A5版・99ページ
 ISBN:978-4-924861-34-3
 非売品

目次


はじめに
[趣旨説明]
「古典」は誰のものか …… 杉山欣也
[基調講演]
詩人が「古典」になるとき―マラルメの場合― …… 坂巻康司
[個別発表]
古典形成と出版―近世日本の書物メディアをめぐって …… 一戸 渉
古典の「再興」から「再興」へ
 ―日中両国における『三国志演義』の受容を手がかりに― …… 上田望
ドイツ教養小説の修業時代
 ―ミニヨン・ハイジ・親指P― …… 佐藤文彦
[共同討議報告]
古典の制度化と大学をめぐって …… 岩津 航

人文学類とは?

学部長挨拶 躍動する「人文学類」

入学から各プログラムへの所属、そして卒業まで

人文学類生のキャンパスライフ

これまでのコース制(2019年度入学者まで)

従来の各コース別の紹介

入学者受入方針・学位授与方針

金沢大学全学サイトより