心理学コース Psychology

小島 治幸 (KOJIMA Haruyuki) 教授

[研究領域] 実験心理学(感覚・知覚・認知)、脳科学、認知科学
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私の専門領域は「心理学」ですが、中でも「実験心理学」「知覚心理学・認知心理学」と呼ばれる領域です。「“視覚”をやっています」とか「脳と心のことを勉強しています」と答えることもあります。
具体的には、大きく3つのテーマをもって研究しています。

(1)感覚・知覚・認識の特徴と仕組みの解明:特に視覚の研究

私たちは、見たり聞いたりしながら、それが何なのか、その人がどう思っているのかといったことを感じたり考えたりしています。そして、知識を貯えたり考えたり行動する力を身につけてゆきます。そのようなヒトの脳高次機能(認知機能ともよびます)はどのような仕組みによって可能になっているのでしょうか? 視覚認識は、対象が眼に写ることに始まり、それが神経によって脳のあちこちに伝えられることによって様々な処理を経て実現されます。音や声、音楽や言葉の認識についても同様です(しかし、耳から始まって伝えられる場所が異なっています)。またそのとき、我々の脳内・体内ではどのような変化が起こっているのでしょうか?

(2)複合感覚情報の統合・脳内活動の計測

ヒトは、考えたり体を動かしたり行動したりします。これらのことはすべて脳が働いてできているのです。複数の感覚の情報はどうやって脳内で結びついているのでしょうか? 脳のどのような活動として表れているのでしょうか? 私たちは認知活動を行っているときの脳神経活動の様子を近赤外分光法(NIRS)や脳波、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、脳磁図(MEG)といった最新の機器を用いて調べています。

(3)脳機能の障害についての研究

脳が適切に機能しないというケースがいろいろあります。その理由も様々です。事故や病気による場合もあれば、未発達や老化による場合もあります。私の研究室では、学校教育学類や医学類とも連携して脳機能の「発達」や「障害」に関わる研究を進めています。本学では、生化学、神経生理学、医学、障害児教育、心理学などの研究領域が協力して、子どもの心の発達の障害や高齢者の認知障害などのメカニズム解明を目指す研究(21世紀COEプロジェクト)が行われており、私もこの研究プロジェクトに参加して研究を行っています。ジア全域を視野に入れて、仏教の文化をさまざまな視点から研究しています。研究テーマを大別すると以下の三つにまとめられます。

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