言語科学プログラム
我々人間を人間たらしめている一つの大きな要素が言語です。言語科学プログラムでは、言語を客観的に捉え、その仕組みや機能を明らかにすることを目指します。具体的には、ヒトがもつ言語の能力とは何か、そして言語能力をどのように使っているのかという問いに科学的・実証的に取り組みます。
教育方針
言語科学プログラムが対象とする「ことば」は、日本語や英語のような慣れ親しんだ言語だけではなく、世界中の一風変わった言語や日本の各地域の方言もその対象です。世界には7,000以上の言語があると言われており、その姿は実に多様です。その一方で、偶然とは思えないような共通性(普遍性)があることに気付かされます。本プログラムではいろいろな言語の学修や実地調査、実験から得られるデータに基づいて、言語に関わる諸現象を科学的・実証的に考える姿勢を養うことを目標とします。
プログラムでの学び
言語科学プログラムでは、2つの履修モデルを用意しています。
[1]言語学モデルは、言語がどのような姿をしているかという問いに重点を置きます。他大学では学ぶことができない珍しい言語を学習したり、現地調査実習に出かけることで、言語の時空間での変異や言語を理論的に分析する方法を学びます。
[2]言語認知科学モデルは、言語に関わる諸現象に対して、心理学や神経科学で用いられる実験手法を応用し、人が言語を認知する仕組みを明らかにする方法を学びます。
標準的履修モデル
- ・言語学
- ・言語認知科学
授業科目例
- ・言語学概論
- ・音声学
- ・言語と認知
- ・社会言語学
- ・歴史言語学
- ・フィールド言語学
- ・個別言語演習
- ・理論言語学演習