情報公開
平成26(2014)年度
人文学類卒業者アンケートの結果について
人文学類FD委員会
平成26(2014)年度人文学類卒業者アンケートは、人文学類の「学習成果」・「ディプロマ・ポリシー(DP)」の達成度、ならびに学類への満足度について同年度卒業者に質問するもので、これに加えて今後人文学類に設置を希望する主履修分野、およびその他の意見についての自由記述欄が設けられています。アンケートは無記名方式で行われ、卒業者には人文学類の学位記伝達式(2014年9月26日、2015年3月23日)の際に用紙を配布し、終了時に回収、人文学類FD委員会が集計する形で実施されました。卒業者数計147名に対し回答数は133(90.5%)でした。この場をお借りしてご回答いただいた方々にお礼申しあげます。
人文学類の「学習成果」・「ディプロマ・ポリシー(DP)」の達成度に関する設問9つ、および学類への満足度についての設問1つに対する回答は、下に掲載した各グラフのとおりです。
例年に引き続き総じて評価は肯定的です。Q1「幅広い教養や社会的常識を身につけることができた」という項目では「そう思う」が45.6%と半数に近く、「ややそう思う」を加えれば88.8%に達しています。Q2からQ9までの結果と合わせれば、人文学類が掲げる「人文諸学の総合的・学際的視野を持った人材を養成する」という目標は、卒業者の視点からはほぼ達成されているとみることができます。
課題を挙げるとすれば、他項目と比べQ5「プレゼンテーションの能力を磨くことができた」の評価が、6割強が肯定的に評価しているものの、相対的には依然低くとどまっている点が挙げられます(「そう思う」16.8%、「ややそう思う」も合わせて64.1%)。
Q10「全体として、金沢大学文学部・人文学類で学んだことに満足している」での「そう思う」・「ややそう思う」の合計は93.9%に達し、卒業者の満足も得られています。
なお、今後人文学類に設置を希望する主履修分野については、産業心理学、美学、西洋古典学(ギリシャ語・ラテン語)、民俗学、イスラム教・キリスト教に関する科目がありました。
また自由記入欄には、卒業式の運営に関するもののほか、教職のサポート体制の強化や駐車場の整備に関する要望がありました。
以上の卒業者アンケートの結果については、人文学類の教員全員と学務係に配付し、認識の共有と改善に努めています。例えば、学生の授業参加をどのように引き出し、プレゼンテーション能力を磨くかについては、平成27(2015)年度に人文学類で実施した教員研修会でも課題として取り上げました。本アンケートの結果は、引き続き今後教育を一層充実させるための材料として役立てていきます。