卒業生からのメッセージ

[職種] 県庁心理職
人文学類・心理学コース 2012年3月卒業

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高校生のときに心理学に興味を持った私は,大学2年生から心理学コースに進みました。心理学と言えばカウンセリング,という考えを持っていた私は,統計や動物を用いた実験といった内容の授業に最初は戸惑いを感じました。毎週やってくる統計の授業,そして毎週課される実験レポートの課題…想像以上に大変な毎日で,辛いと思うこともありましたが,友達と助け合いながら必死に取り組むうちに,基礎心理学の楽しさを感じるようになりました。

臨床心理学をより学びたい,と思った私は,卒業後に臨床心理士指定大学院に進学しました。現在は大学院で,実践も含めて臨床心理に携わっています。大学院の臨床コースでは,基礎心理学を改めて学ぶ機会はあまりありませんが,臨床心理学を学ぶ上で,基礎心理学は大切な基盤となります。大学で徹底的に基礎心理学を学んだことが,今の大学院生活に大きく生きていると感じています。

心理学に携わる職につかなくても,心理学コースで学んだことは多様な面で生かすことができると思います。毎週のレポート課題のおかげで,論理的な物事の考え方や,相手に伝える文章の書き方を学ぶことができました。また,心理学コースは教授陣も学生もユニークな人が多く,毎日がとても楽しかったです。縁があり,来年からは公務員の心理職として働きます。大学時代に大いに遊び,大いに学んだことは,これからの私にとって大切な礎となるように感じています。

[職種] テレビ局記者
人文学類・人間科学コース 2013年3月卒業

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私は4月にテレビ局に入局し、現在は報道部で記者として働いています。県警担当なので、主な取材内容は事件や事故ですが、他にも長野県の魅力ある人、お店、イベントなどなど…様々なことを取材します。いろいろなニュースや人に触れ合え、日々勉強の毎日です。

大学では、社会学研究室に入りました。研究室では、政治、経済、歴史、人種、宗教など社会のありとあらゆることを勉強しました。

今仕事で取材するニュースは、毎日違います。そのため、幅広い知識を持ち、たくさんのことに興味を持ちあらゆることに対応することが必要です。大学で幅広く学んだ知識が、今の仕事の取材活動に反映されている…といいなと思っています。記者として勘や鋭さ、さらにはまだまだ知識も足りませんが、知識の他に大学で身に着けた根気強さを武器に毎日精進していきたいと思います。

[職種] 民間企業営業職
人文学類・歴史文化学コース 2013年3月卒業

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論文を読み、辞書を片手に史料とにらめっこ。そして図書館で史料探し。「中国の歴史を勉強したい」と考え、金沢大学でこのような毎日を過ごしていた私は現在メーカーの営業職に就いています。

「歴史学とメーカーの営業職に何の関係が?」難しい問題です。経営学やさまざまな語学の方が役に立つと思うかもしれません。しかし、私が考えるに「歴史学」と「メーカー営業職」には相通ずる部分があります。それは「根拠はどこにあるのかを示すこと」です。

「この史料にはこのように記されている。だから呂布は関羽より強い!」
これが歴史学です。(あくまで例として。)
 「この材料原価はこうで、この場所に納入すると輸送費がこれだけかかる。だから今回の見積もりは500,000円だ!」
これが営業職です。

歴史学では「根拠を示すこと」が非常に重要視され、それは今の私の仕事にも活きています。

ただ、仮に大学で学んだ事が活かせない職についていたとしても、後悔は無かったと思います。歴史に思いをはせ、史料とにらめっこした大学生活は今思っても非常に楽しいものでしたから。どうか皆さんもご自身が好きなことを勉強して下さい。そしてそのステージが金沢大学であれば卒業生としてうれしく思います。

[職種] 国立工業高等専門学校教員
大学院・人間社会環境研究科博士前期課程(主履修分野:英語学) 2012年3月修了

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私は国立工業高等専門学校で助教として英語を教えています。高専は、高校と短大を合わせたような学校で、教員は教科教育と生徒指導だけでなく、専門的な研究活動も積極的に行っています。

金沢大学には文学部に入学してから博士課程まで9年間在籍していることになります。学部時代に協定校であるタフツ大学(アメリカ)に1年間留学し、博士前期課程からは3年間、国際交流会館という留学生寮に日本人アシスタントとして入居し留学生の日本での生活のお手伝いをしました。私の金沢大学生活は「英語」と「国際交流」の2語に尽きます。金沢大学には世界各国の協定校への留学プログラムが充実しており、キャンパスには留学生が数多く住み、国際交流の機会には事欠きません。

高専では英語に関する研究と教育、その他留学生や寮に関する仕事をしています。最近、授業で That made me what I am today.という文を例として黒板に書き、そのときに文頭のThatは私にとっては金沢大学以外にはあり得ないことに気付きました。英語の奥深さとそれ故の面白さを教えてくれた先生方、英会話の楽しさを教えてくれた留学経験、国際交流の意義深さを教えてくれた留学生寮での生活、そのすべてが現在の私を形作っています。

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